浴室のリフォームを行う場合、給湯器はそのままにするか、もしくは換えるかという選択肢があります。
浴室のリフォームは、身体的な理由であったり、老朽化が原因であったりすることがほとんどです。
しかしとくに故障もしていない給湯器については、どうすればよいのかわかりません。
実は、給湯器は必ずしも浴室のリフォームに合わせて交換する必要はないのです。
では、給湯器を交換した方がいい場合とはどのような場合なのでしょうか。この記事では交換したほうが良い場合について、そして交換する際の注意点も合わせて解説します。
給湯器の交換は絶対に必要なものではない
浴室をリフォームするからといって、給湯器も換えなければならないということはありません。給湯器の寿命は、一般的に10〜15年と言われていますが、使用頻度によってもその耐久年数は異なり、交換が必要となる時期も変わってきます。
では、交換した方がいい場合としなくても良い場合とはどのように判断すれば良いのでしょうか。
給湯器を交換しなくてもいい場合
給湯器の使用年数が比較的新しい場合には交換する必要はありません。しかし、給湯器から浴槽へ繋がる追い炊き配管は交換した方がいいでしょう。給湯器と浴槽をセットで捉えている方が多くいらっしゃいますが、給湯器と浴室は全くの別ものなのです。従って、給湯器に問題がない場合は、換える必要がないのです。
また、浴室のリフォーム後に万一給湯器に問題が生じたとしても給湯器の交換を行う工事は簡単に行うことができます。浴室だけをリフォームした場合、新しい浴室に古いリモコンが取り付く事になる点には注意が必要です。
参考までに、給湯器も浴室のリフォームに合わせて工事をした方が、セットによる割引などによって工事の費用が安くなるのは確かです。しかし、まだ十分に使うことができる給湯器を無理に替える必要はありません。
浴室のリフォームと合わせて給湯器も交換した方がいい場合
給湯器の使用年数が耐久年数に近いのであれば、浴室のリフォームと合わせて交換した方がいいでしょう。給湯器は、耐久年数である10年をすぎると、さまざまな不具合が出始めます。故障の内容によっては、修理が難しく交換が必要になる場合もあるでしょう。
浴室のリフォーム以前から給湯器に異常を感じたことがあるのであれば、リフォームの際に一緒に換えてしまいましょう。
給湯器を交換する場合の注意点
給湯器の耐久年数が近く交換が必要になった場合に、注意した方がいい事項を紹介します。
追い焚き機能の有無
給湯器を交換するにあたって、もともと追い焚きの機能がついていたかを確認しておく必要があります。というのも、追い焚き機能はついていないが、お湯はりの機能だけはあるという給湯器には、追い焚き配管が2本ではなく1本の場合があるのです。
したがって今後、追い焚きの機能をつけたいとお考えであれば、浴室のリフォーム際に、追い焚き配管を2本に増やす工事をしておく必要があります。ユニットバスを設置した後に、追い焚き配管を増やすことは基本的に出来ないので、この点は十分に注意が必要です。
給湯器の種類・メーカー・型番の確認
浴室のリフォーム業者に依頼の連絡をする前に、給湯器の種類やメーカー、型番を確認しましょう。このような情報が大まかにでもあると、業者の方で使用年数などを判断することができます。製造年が分かると、修理で対応が可能かどうかの基準にもなります。
また、既存の給湯器に関する情報をもとに、それと同等あるいはそれ以上の性能を持つ給湯器を選ぶことができます。
給湯器には非常にさまざまな種類があります。機能別でみた場合、オートタイプやフルオートタイプ、給湯専用というものがあり、浴室に関する機能でできること、できないことが異なってきます。給湯器は自分にあった機能がつけられるものなど、その特徴を理解した上で選ぶのが適切です。
マンションや賃貸物件の場合
マンションの場合、管理組合で給湯器に関する規約を設けていることがほとんどです。給湯器は、住宅の付帯設備に含まれます。給湯器は専有部分に当たりますが、設置場所は玄関横や廊下といった共有部分と捉えられる場所にあり、また、ガスや水道などのインフラ設備には必ず共有部分がつきものです。
マンションの規約によって設置可能な機種や号数や設置場所を確認し、管理会社・管理組合へ連絡を入れるなど、管理規約に反しないよう注意が必要です。
賃貸物件の場合、給湯器などの設備は全て貸主の所有物とされており、故意に借り主が壊した場合を除いては、貸し主が費用を負担して設備の交換・修理を行います。賃貸で給湯器を交換したい際には、貸主に問い合わせるようにしましょう。
まとめ
実は、給湯器は必ずしもリフォームに合わせて交換する必要はないのです。しかし、給湯器自身の使用年数が耐久年数に近い場合や、さまざまなトラブルに見舞われている場合は、リフォームと一緒に交換することで費用も安く済むため交換してしまった方がよいでしょう。
「株式会社IMK」では、浴室のリフォームや給湯器の交換も行っております。配管を確認するなど、専門的な知識も必要になる浴室のリフォームをお考えの方は一度、「株式会社IMK」にご相談下さい。
