給排水設備というと、キッチンの流し台や洗濯機、洗面所、トイレなどがイメージできるでしょう。しかし、給排水設備とは家の中では直接目にしないものがほとんどであり、あまりなじみがないかもしれません。
ただ、水は生活には欠かせなく、毎日大量に使用します。そのため吸排気設備には必然的にトラブルが生じやすく、加えて生じる可能性のある場所はさまざまです。そこでこの記事では、給排水設備の種類と、トラブルが生じた際の修復方法を解説します。
給排水設備の種類とは
給排水設備は、給水設備と排水設備を合わせた名称です。解説の際にはわかりやすくするためにこのふたつに分けて、それらの設備にはどのようなものがあるのかを解説します。
給水設備の種類
給水設備とは、上水道から建物内の水回りに水を供給するための設備全般を指します。給水設備には主に、①給水管、②貯水槽、③給水ポンプ、④給湯設備の4種類があり、給水は、上水道管、給水管、蛇口などの給水用具の順で私たちのもとに届く仕組みになっています。
①給水管
給水管は、上水道管あるいは、水道本管から建物内に水を引き込むための配管です。
②貯水槽
貯水槽は、上水道から引き込んだ水を一旦貯めておくタンクであり、災害時なでには、ライフラインとしての役割も果たします。大型のマンションや建物などに設置されています。貯水槽には、建物の1階や地階に設置される受水槽と、建物の高層階や屋上などに設置される高置水槽の2種類があります。
③給水ポンプ
給水ポンプは、圧力をかけることで、建物内への給水を可能にするためのポンプです。給水ポンプには、受水槽に貯めた水を高置水槽まで汲み上げるための揚水ポンプ、それから、受水槽に貯めた水を各部屋に給水するための加圧ポンプ、水道管から引き込んだ水に圧力をかけて、直接各部屋に給水するための増圧ポンプの3種類があります。
④給湯設備
給湯設備とは、キッチンや洗面所、浴室などに温かいお湯を供給するための設備です。給湯設備には、湯沸かし器、給湯専用ボイラー、循環ポンプなどが含まれます。
排水設備
排水設備とは、トイレや流し台、洗面所、洗濯、浴室などで生じた生活雑排水や汚水を下水道に流すための設備全般を指します。排水設備には主に、①排水管、②排水ポンプ・排水槽、③浄化槽の3つがあります。
①排水管
排水管は、生活雑排水や汚水を下水道管まで送り出すための配管です。排水管は、トイレの汚水のみを流す汚水排水管、流し台や洗面所、浴室、洗濯などで生じた生活雑排水を流す雑排水管、雨水を下水管に流す雨水排水管の3種類です。
②排水ポンプ・排水槽
排水は通常、自然に排水管を通って下水管に流れていきますが、建物の構造によって自然に流すのが難しい場合などに、排水ポンプと排水槽が利用されます。排水槽は、トイレからの排水専用の汚水槽と生活排水専用の雑排水層の2種類があります。
③浄化槽
浄化槽は、汚水や生活雑排水を微生物できれいにし、公共の下水道以外の川や海に放流するための設備です。川や海に汚れた水が流れないようにして、自然環境を守るという役割を持っています。浄化槽には、トイレの汚水のみを浄化する単独処理浄化槽と、台所や浴室などからの生活雑排水と汚水も合わせて浄化できる合併処理浄化槽の2種類があります。
給排水設備の役割
給排水設備には、人間の衣・食・住を支えるという大切な役割を担っています。従って、給水設備に不備や故障が生じて、水道管内にサビや異物が混入したり、下水道の水が混ざったりする可能性があります。そうすると、我々は汚染された水を口にすることになり、健康に被害が及んでしまうのです。そのため、給排水設備の点検とメンテナンスは定期的に行われる必要があります。
給排水設備が故障した場合
給水設備に破損や故障が生じると、水が出なくなったり、汚水が溢れたりする危険があります。そういった際は、すぐに業者に依頼して点検と清掃を行ってもらう必要があるでしょう。原因によっては、修復が可能な場合もありますが、工事が必要となることもあります。
給排水設備工事とは、新規の設備の設置や交換を行う工事です。給排水設備工事は、リフォームなどのタイミングでも行うことができるので、老朽化などが気になっている方は検討してみるのも手段の一つです。
まとめ
給排水設備とは、一見目に見えない部分であり、あまりなじみのないものかもしれません。しかし、私たちの生活のあらゆる場面で、なくてはならないものです。家の中はもちろん、外に排出される生活排水などもキレイな状態で放流してくれるので、自然にとっても、人間の健康にとっても大切な設備になります。
「株式会社IMK」では、給排水設備全般の工事を行っております。また、一般住宅の給排水設備工事だけでなく、トイレや浴室などのリフォームも行っておりますので、ご検討中の方はぜひ、一度「株式会社IMK」にご相談ください。